ほぼ旬刊ミャンマー通信第4号

 第10回ミャンマースタディーツアーを来月に控えて、ミャンマーの方々への支援のあり方をもう一度考えてゆきたいと思います。私たちは、会の理念「日本とミャンマーの子供たちの未来のために」のもとで、「相互扶助型自立支援」を考え方の芯に置いています。生まれたての認定法人ですから、予算に限りがあることは当然です。数年かけて奨学金の基金づくりをしてゆきたいと思っています。今年は少数民族のパオ族の高校生60人に1年各1万円分を貸付けてゆき、大学を卒業して働き始めると基金に返済をしてもらい、新しい高校生にまた貸しつけてゆく方法で永続性を持たせたいと思っています。ウイッタカ等の他の孤児院の高校生も同じスタイルでゆきます。

 また職業訓練所の第一号としてはドーピンの孤児院に中古パソコン20台をもちこみ、講師の1年分の給与を保証してくるつもりです。講師の助手が高校生の孤児であれば、翌年には彼らが教えることができるのでは?早急に作りたいのは自動車修理の学校です。日本の中古車があふれていますから即仕事につけるのではないかと思います。ミシンも中古が集められるようであれば、縫製教室が開けます。どうしても出発点は軽工業からになるからです。

 蓮の茎の髄の織布やたい焼きチェーン!は直ちに実行といきたいものですし、インド製ソーラーランタンの販売チェーンも有益なスモールビジネスとなる可能性があります。ビジネスに携わる主婦たちの自立を促しますし、基金づくりの助けにもなります。大変化の時を迎えていますから、今後は様々なビジネス話が出てくると思われます。

 保育園や寺小屋の建設はあと2ヶ所くらいにして一旦終了したいと思います。交流拠点が10カ所になりますので、年2回のスタディーツアーではこれくらいが限度となるでしょう。より深くお付き合いをしてゆきたいものです。日本の紙芝居の寄贈と同時に、ビルマ語の本を寄付し、図書室づくりの端緒にします。また日本の子供たちも連れてゆき、ミャンマーの子供たちから学んでもらいたい、そのために次回は春休みを予定しています。18歳以下は会から5万円の「補助金」を出すことにしています。今回は歯医者さんのインターンの方6人にも「補助金」をお出ししています。孤児院の子供たちの検診にご協力をお願いしているからです。

 頭の痛いのは集金です。ミャンマー製品のバザーや、輸出入ビジネスへの紹介手数料、認定法人になりましたので、税金面での優遇が寄付者にも適用されることを力説しつつ、御協力をお願いしたいと考えております。将来的には信託銀行との提携やネット寄金制度の研究を目指します。
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