「ほぼ旬刊ミャンマー通信」第14号

 今回のミャンマー訪問はスタディツアーというよりは、どちらかと言うとリサーチ旅行という趣でした。孤児院の孤児たちの職業訓練学校を作るとしたら・・・という問題意識を持ってヤンゴン周辺を回リました。自動車修理工場の現状を調べるためにプロのK社長さまに同行していただきました。手作業からショウルーム付きの整備場まで新旧混交、新車販売の開始に伴い、メーカー系の修理工場の登場寸前といった局面であるように見受けられました。日本の「難民を助ける会」が運営している、障がい者のための職業訓練所(美容理容、縫製、コンピュウター)も見学いたしました。ここは実践的な意味合いで大変参考になりました。5月の調査旅行では、政府の運営している?6箇所の訓練所をチェックしてきたいと思います。向こうで活動するためにはNGO登録、MOU申請という大変の難問が待ち構えているようです。事務所を確定次第挑戦してみたいと考えております。

 今日この頃は毎日ミャンマー関連情報がマスコミ紙上を賑わしておりますが、現地である方から個人的にお話いただいた際お聞きした話は目から鱗でした。私が「この民主化は一体誰がやっていて、逆行しないだろうか?」と質問した時の答えです。もちろん公式的には2014年のASEAN議長国となって関税撤廃にむけての第一歩を踏み出すということでしょうが、裏読みとしては軍事政権の主要なメンバーの資金凍結解除、「中東の春」の恐怖などがあげられるということです。

 2日かけてタウンジーからインレイのユアマ保育園慰問とダヌー族の村のカンポ保育園のオープニングセレモニーにも参加して参りました。またトンテの孤児院も見学してきました。

kさんがご紹介下さったミャンマービジネスセミナー ―変わるミャンマーの政治経済( JETRO アジア経済研究所 工藤年博氏)が大変わかり易いです。http://www.ide.go.jp/Japanese/Dogachannel/111215myanmar-b/index.html←ここをクリックすると講演とレジュメが同時に現れます。

最近出版された参考本 「ビルマからの手紙」「新ビルマからの手紙」(毎日新聞社)、「ビルマの独裁者タンシュエ」(白水社)
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