ミャンマーを旅して

(有)ジー・エム・コーポレーション  大山鉄夫


  
先日のミャンマー、私にとってはとても良い旅行でした。
決して豪華でもなく、便利でもなく、快適でもなかったのですが、なんといいますか気持ちが癒されるというか、気持ちが解き放たれるというか、力を抜いていいんだよ、そんな気分にさせてくれる国でした。
一日目バンコクで一泊(通常はそのままヤンゴンに入ります)。翌日早朝にバンコクからヤンゴンに飛び、そこからミャンマーの中部の町タウンジーという都市へ。日本やアメリカの都市を見慣れている我々にとって、これが町なのかと感じたような規模であり発展度ですが、本当に古い車が一生懸命に走っていたり、一台に何十人も乗っていたりと昔懐かしい風景が目の前に展開していました。
田舎に行くといまだに電気が通じていない、裸足の子供もいる、牛が田んぼを耕して、しかし、田畑は緑が広がっていて人々の表情があかるく親切なことに感激しました。
よく言われることですが、本当に子供の目がきれいなんですね、それには心が洗われます。
国民の95%が仏教徒という国ですから本当に信心深く、強い物欲を持つ人が少ない国らしく、一見貧しいのですが悲壮感や暗さを感じさせないところがなんとも素敵でした。
早朝、町中を歩くと多くのお坊さんが托鉢をしています。各家庭が、そのためにご飯やおかずを早くから用意してお坊さんを待っている姿に、神に仕える人への敬虔な思いを感じることができます。
あとは、素朴な自然美でしょうか?特にインレイという湖は素晴らしくきれいでいいところでした。小船で一日どれくらいの魚が獲れるのか分かりませんが、のんびり漁をしていたり、作物を載せた船が行き交っていたり「ああー、気持ちいいなー」という言葉が自然に漏れる感じでした。 
翌日はマンダレーというミャンマー第二の都市にある「ジャパンハートの吉岡先生」の病院の訪問。日本人医師が無料で治療を続けていて、日本でも何回かテレビで放映されている方です。
自費でここまで来て、医療活動に携わる人々。すべてが自分で決め、自分で動き、自分で答を出し続ける人たちの直向さには圧倒されます。
最終日はヤンゴンから車で片道5時間近いところにあるボガレイの寺子屋の訪問。ここでも熱烈な歓迎を受けました。しかし、往復の道のりがあまりにきつくて・・・・。 
夕方から市内にあるミャンマー随一の「シュエダゴンパゴダ」という寺院を訪ねました。大きな建物の屋根からすべてが金箔で覆われていてなんともきらびやかなところで、本当に神様はいるのか?と思いたくなるような寺院。しかし、多くの参拝者が一心に祈りをささげている姿を見ていると、神の存在を感じるところでもあります。神がいるから人が祈るのか、人が祈るから神がいるのか、何てことを考えながら我々も参拝。
ミャンマー最終日の夜の食事はけっこうしゃれたミャンマー料理の店で打ち上げ。ミャンマー料理は、基本的には油を使った煮物や油いためのようなもので辛いものが多く、それをご飯に乗せて一緒に食べるという感じです。油さえ強くなければ、けっこうおいしく食べられました。
ミャンマーの人はご飯をとてもたくさん食べます。料理と一緒に小さなバケツのようなものにご飯が山盛りついてきます。それを若い女性も平気で3杯くらいお代わりして食べていました。
まだまだミャンマー人の生活は食べることと神に仕えることが中心の生活ですから、オシャレにお金も時間もかけられる人は少ないように感じます。しかし、ヤンゴンの市内は決して後進国を思わせるものではなく、交通量も多いし、デパートやスーパーもあるし、ホテルは快適だし、日本などあまり違和感をかじることはありません。
そんなこんなのミャンマーツアーでしたが、間違いなく先進国では感じることのできない時間の流れと人間が生きるということの原点や意味、そんなことをゆっくり感じさせてくれた旅でした。同行いただきましたが近藤会長、大木会長、本当に良い旅にお誘いいただきありがとうございました。
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