ほぼ旬刊ミャンマー通信第10号

 連日ミャンマーについての報道がマスコミを賑わせている。「中東の春」に始まった2011年は、この冬を境に「アジアの春」を呼びこもうとしているかのごとくだ。北朝鮮よりウンと好意的に報道されているが、それはBOPビジネスの可能性や、人件費の安さの強調が多い。しかし背後には中國の膨張に対する、アメリカのアジア戦略の変更があり、ミャンマー新政府自体の焦りもあって利害が一致しているようである。30年前の小平の「南巡講話」とテインセイン大統領の講話のタイミングが似ていて、ミャンマー国内は原資蓄積の過程を逃すまいと中古自動車の輸入問題等で大騒ぎである。この狂想曲は来年いっぱい続き、インフラ整備の出来る時期までは、一時沈静化するであろうが、2014年に向けて方向性は決まった。過去の総括は抜きではあるが・・・。中國も同じように「反右派闘争」から「文化大革命」迄、なおかつ「天安門事件」も含めて、公式にはいっさいの総括は抜きではある。

 「1対99」の対立は、グローバル時代の全世界的現象として各地から報道されているが、人口比的に言えばミャンマーもまさしく「1対99」で、中間層がごっそり抜け落ちている構造だ。植民地から軍事政権ということで一次産業以外は非常に脆弱な発展で製造業が弱かった。しかしASEANに組み込まれてゆくことによって、遅まきながら諸国の後塵を拝しつつ産業基盤が急速に整備されてゆくだろう。西欧諸国からのインフラ整備の資金等や、海外からの帰国組が、手に技術を、資本の後ろ盾もあわせて持ちながら流入するだろう。若年労働者の失業率が20数%を上回る現状から、順調にゆけば10数年の「高度成長」も望めるかもしれない。

 「日本では、10年後には若年労働者の不足に悩まされる職種が出てくるだろう。技術交流技術移転管理者養成を兼ねて日緬の交流はいっそう活発になっていること」を初夢にして、来年中に孤児院の子供たちのための「職業訓練学校」の設立を正夢にしてゆきたい。
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